いつもポケットにショパン

いつもポケットにショパン

今も現役 そしていまだに私が読み続け追いかけている数少ない女性漫画家くらもちふさこ先生の代表作。

( ^ω^)・・・傑作ですよね。

幼馴染の二人の成長の記録。ピアニストを目指す二人とその母親の過去も絡めて描かれるくらもちふさこの才能が本当に天才レベルであることを証明するにこれほど適した作品はないでしょう。

楽譜が読めない私がピアノ好きなのはこの辺りが根っこにあるんでしょうね。

須江親子の関係の変化が本当に素敵なのです。

これが一番好きなシーン。

めったに人を教えない母の愛子が公開のレッスンシーンでの娘の麻子が料理をする事、シチューを作るのが得意だということを誇るシーン。

このセリフの前にはこのセリフ。ピアニストであっても普通の生活が大切であることを母は知っていて自分の娘にそれを実践していること、その意味を娘が知るシーン。

これが二番目。

おバカな親子が同じ八百屋から袋いっぱいのミカンを買ってばったり出くわすところ。こんなエピソードどうやって思いつくんでしょう。

母や恩師からの教え、同世代の仲間とのつながりで成長していく姿が少年漫画とは違うのですが”少女漫画スゲー”と思わせてくれましたね。

恩師松苗先生との思い出を語る母もいい。

仲、悪かったんですね・・・でも松苗先生はちゃんと導いてくれる。

学生にとっての学校での人との出会いは人生を左右するものです。この作品を初めて読んだときはピンときませんでしたが今ならこのシーンの良さ、本当に良くわかる。

”いつもポケットにショパン”今でも色あせない、ぜひ読んでほしい少女漫画の傑作です。

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