けんこう仮面 唐沢なをき・よしこ
兄 唐沢俊一と弟 なをきのユニット 唐沢商会に続く新ユニット?というわけではなく唐沢夫妻(なをき・よしこ)連名の実録ダイエットギャグ漫画。
けんこう仮面
奥さんとの共著ですからグロや下品さは少々控えめ。氏の作品の中では比較的一般にお薦めできる作品です。その代わり実験漫画というか新しい挑戦というものは控えめで道を外した漫画ファンにはちょと物足りないかもね。
渦巻メガネがなをき氏で鉄仮面が奥さんですかね。
そしていきなりの腸洗浄。
こんな健康法本当にあるんですか?
読む側への挑戦状ではないですが読者の力量というか漫画に対しての知識量を試すような おなじみの模写、オマージュがさく裂してします。 唐沢なをき氏の模写、オマージュは様々な作品で見られますが本当に的確で素晴らしい。
昭和の少女漫画のこのタッチをここで持ってくるなをきのセンス。
たまりません。
この”快弁の開館”(あえて誤変換)については誰もが納得できるでしょう。スッキリ。
健康漫画の連載中に胆石で入院しちゃうのが健康を目指す不健康な漫画家のサガというかギャグ漫画に身体を張った人生というべきか、いや、幸運か?
集中治療室に入ったことがある人ならわかるよね、このリアルさは。
マジ もうすべて看護師さんにお任せって感じで、すべてをされるがままが本当に情けないんだよ。理解できない医学の世界ではマジでされるがまま。
そんな理不尽なギャグ要素だけでなく まじめに自宅から出版社までウォーキングする過程をドキュメントで描く回もアリで”いい年こいてそんなに体張るなよ”なんてファンとして心配したくなるくらい。
オカルト的に(SF的?)体中にアルミホイルを巻いちゃう回もアリと健康のために様々なトライを繰り返す。実験漫画の第一人者の面目躍如たる活躍がうれしい。
結果 毎回のように体重は減らないばかりか増加するというオチを繰り返す定番の唐沢ギャグ。幻獣事典のノリね。
連載終了後にやせたらしい。
最終的には”継続は力なり”といったところでしょうかね。